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フィンランドの「ロウソク」

先日のブログでフィンランドの教育に関する記事を掲載しました。
ある雑誌を見ているとフィンランドでは教師という職業は
古くから「国民のロウソク」と形容されてたそうです。


暗闇の中に明かりを照らす人、人々を導く存在。


今、フィンランドは一日中太陽が沈まない白夜の季節ですが、冬の間は一日暗い中で過ごさないといけない北欧の人々にとってはロウソクは生活必需品であり続けました。
暗闇の中の光のありがたさを知っているフィンランド人ならではのステキな表現ですね。


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今でも教師という職業はとても人気です。
ノキアの社長ももし社長にならなかったら、教師になりたかったと答えたほど、フィンランドで価値が高い職業なんです。
なんと、その教師になるための大学合格率はたったの1割


読んでいて面白いな、と思ったのは、入学試験の面接と適正検査の中で
「教師としての資質」を持っているかどうかが決定的な合格要因になる
んだそうです。
日本のように教職を取れば資格が得られるというものではないのですね。


例えば、グループで授業中にある問題が起きたと仮定し、学生同士で相談しながら
解決策を出させるテスト。
これは、他人の意見を聞くことができるか、心配りができるか、自分の意見を発言できるかをチェックするためのものです。
また、危機的状況になったときの対応力、ストレス耐性などもみるんだそうです。
いくら勉学が優秀でも教育者としてふさわしいかが、より重要になるのですね。
だから、社会的にも大きな信頼と尊敬を受けることができるということなのです。


先生の熱心な姿を見て、子どもが熱心になる。
そういういい影響を与えることのできる人が理想とされています。


これといった資源のない北国フィンランドにおいて、「知識は資源」だといわれます。
教師の質を高めること=国の発展に貢献するというコンセプトのもと、
教師への教育と改革の積み重ねがなされてきて、それが実を結んできています。


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今の日本の学校などで起こっている色々な深刻な問題に対して、
このフィンランドの人育ての考え方は、私たちも考えさせられることですね。

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