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10月のアイザックの「異文化理解セミナー」は
「ベルリンの壁とドイツの歴史&音楽セミナー」!
なかなか知ることのない東西ドイツを隔てていた壁について、またドイツの
ポップミュージックについて、驚きの事実がいっぱいのセミナーでした。
内容が盛りだくさんだったので、今回はベルリンの壁についてです!
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【ベルリンの壁】
ベルリンの壁といえば、西ドイツと社会主義国の支配下にあった東ドイツとの
分断、また冷戦の象徴ですね。
よくある誤解として、ベルリンの壁は東西ドイツの境界線にあったと
思われがちですが、ベルリンは東ドイツの真ん中にあったんですね。
そして、東ベルリンと西ベルリンを隔てていたのが、ベルリンの壁、
なのです。
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さて!亡命者を阻止するために国境を隔てる壁にはどんな装置が取り付けられていたのでしょうか?
有刺鉄線が張り巡らされ、時には地雷や自動発射装置なども取り付けられました。
それに国境付近ではライトが煌々と照らされ、常に厳重に監視され・・・。
これだけされると東ドイツから逃亡するのは無理ですね~・・。
それでもあの手この手で逃亡の策を考え、びっくり成功例もあるのです!
①気球で空から逃亡!
シーツを縫い合わせて、何年も研究して作った自作の気球で見事成功!!
この話は「気球の8人(NIGHT CROSSING)」という題名で映画化されました。
②魚雷で川から逃亡!
エルベ川をプロペラのついた潜水機で西ドイツへ!
③地下トンネルを掘って逃亡!
なんと壁の下に145Mのトンネルを掘って逃亡に成功したそうです!
この話も「トンネル」という題名で映画化されています。
④トラックの荷物のコイルの中に入って逃亡!
などなど自由を求めて命をかけて西ドイツへの亡命を試みたのでした。
もし失敗したら射殺されてしまうか、牢獄入りか・・・。
う~ん、その勇気、執念、すごいですねぇ・・・。
↑越境するために使った方法
東ドイツでは18歳になったら必ず男性は軍隊に入らなければならず、
軍隊に入隊していない人は大学に入ることはできませんでした。
また、ちゃんと共産国の考え、価値観を持っているかのテストも
あったんだそうです。
何か政府を批判するとすぐに秘密警察に目をつけられる状態で、
何も言えなかったのです。
↑壁が崩壊し、再会を喜ぶ人々
↑壁が崩壊して東ドイツの車が国境検問所を続々と通っている写真です。
この車はTrabiと呼ばれる東ドイツの車なのですが、何と車体には
プラスチック素材が使われています(驚)!!
こういったシーンは東欧の共産主義体制の終わりを象徴するものとなりました。
一方、西ドイツではフォルクスワーゲンが走っているんですからその差は歴然!
さぞかし、お互いびっくりしたことでしょう・・・(苦笑)。
で、20年後の今、この経済格差はどうなっているんでしょうか!
旧西ドイツ各州が旧東ドイツに支援金をどのくらい送るか決まっていて、
今も支援が続けられているんだとか。
でもこの大きな経済格差はいまだに埋まっていないようです。
まだまだ課題は多いのですね。。
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