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【カザフ・キルギス 異国奮闘編】
二ヶ月続いた中国をコルガスの国境からカザフスタンへ脱出。
色々と変化がありすぎて驚く。
まず女の子のレベルが上がった。
今まで「結婚するなら日本人の女の子としたい!」と思っていたが、
「カザフ人の女の子でもいい!」と思うようになった。
カザフに入って良くなったのはここだけである。道の舗装が悪くなった。
メシがまずくなった。まともな道路地図がない。
中国から出て一ヶ月くらいは「あぁ中国戻りたい・・・」と切ない気持ちになった
のを覚えている(主に食事の面で)。
カザフスタンではアルマアタ(アルマトイ)が、物価は高かったけど、
キレイで何でもあって良かった。しかし国立博物館にトイレットペーパーが
備え付けてなかったのはショックだった。
守衛さんやレセプションに聞いても「ない」という。
またそんな時に限って腸内の活動が活発なのである。
展示に一生懸命集中しようとするが、ご腸内の皆さんの自己主張がスゴイ。
やむを得ず退館してホテルに戻ってしまった。
しかし国立博物館にトイレットペーパーがないとは納得がいかない。
俺は一生許さない。きっと十年後もカザフスタンの話になったら
「アルマアタの国立博物館、トイレットペーパーがなかったんだよねえ」と
いう話をし続けるだろう。
キルギスの首都ビシュケクではウズベキスタンのビザを取るために
一週間滞在した。ここにはさくらゲストハウスという有名な日本人経営の宿が
ある。そこで出会った車で旅をしているスイス人二人組に誘われ、
ウェールズ人と四人でイシククリ湖に行ってきた。
湖周辺は全然観光地化されておらず、水辺ぎりぎりまで植生のある砂浜に
静かに静かに波が寄せている。十五分ごとに虹が現れる幻想的な天気で、
夜は湖畔で焚き火をしながらダイス遊びに興じた。
ちなみにその夜、俺は30才を迎えた。
その後、ビザ発給までの残り日数はさくらゲストハウスのオーナーの
娘さんたちと情熱的に過ごした(4歳と7歳、超かわいい)。
忘れられないのはビシュケクからオシュへの街道。
最初の峠がもう険しすぎる。
標高3100m付近に中央アジア1の長さを誇るトンネルがあるのだが、
何故もっと低いところに作らなかったのか問いたい。問い詰めたい。
果てしなく続くつづら折れの峠道に心が折れて、途中から自転車を押して
登ったのはナイショである。山中の景色は美しく、キルギスが中央アジアの
アルプスと言われるのも頷ける。感動して、あれだけ登らされたのも
許せてしまった。
問題は犬が多いのだ。なんだ犬なんか怖いのか、と思われるかもしれないが、
そういう人は狂犬病(発症したら致死率は100%)の恐れがある地域で
いっぺんマジで追いかけられてみるといいのだ。
噛まれたら病院に行ってワクチンを打ってもらわないといけない。
奴ら目が肉食動物の光に輝いてるし、自転車じゃ短距離走は犬に負ける。
マスターキートンのお父さんだって「犬は地上最強の動物だ」と言ってる
くらいだ。そして犬の最悪なところは、バカなところである。
何の罪もない、ただ自転車で走っているだけの心優しい旅人を狂ったように
吠えながら追いかけてくるのだ。バカでしかない。
犬は人間の友達だなんて言っても、一皮むけば奴らは所詮獣である。
シルクロードの旅全行程を通じ数え切れないほどの犬に追いかけられたが、
このオシュ街道の犬が一番数が多く、一番性質が悪かった。
今度機会があったら、奴らにはキッチリ説教しなくちゃいかん。
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