5月の異文化理解セミナーのテーマは「ロシアのコメディ映画を楽しもう!」♪
↑トカチュク先生がウクライナからお茶とお菓子を持ってきてくれました!
今回観た「シューリクの冒険」は1960年代に作成された今でもロシア人
で知らない人はいないと言われるほど人気のあるコメディ映画です!
1960年代ということは旧ソ連時代に作成された映画ですね。
旧ソ連時代の映画ってどんなイメージがあるでしょうか?参加者からも
「何だか暗そう」「政治くさそう」という意見が大多数・・・。
さてさて、そのイメージは覆されるのでしょうか!?
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場面はロシアのとある大学。ロシアの大学は 試験は1月と6月に行われます。
主人公シューリクは、試験に向けて詰め込み猛勉強中!
ロシアの大学と日本の大学の試験の仕方には色々と違いがありますが、
そのうちの一つは、試験には「教授が話したこと」が出るので、何と言っても
ノートが命!という点。
だから試験前は皆ノートを求めて必死になっています!
ノートを手に入れることのできなかった学生、覚えていない学生はトランシーバーを
隠し持って他の学生と連絡を取ろうとする場面もあり、笑いを誘います。
さて、勉強中のシューリクはある女子学生が歩きながらこれまた必死に読んでいる
ノートの中身にかじりつきます。
二人ともノート以外何も目に入っていませんが・・・!?
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この映画は意外なくらい明るく、毒がありません。
旧ソ連時代の映画には暴力的なシーンなどはありませんし、かえって明るく、
ネガティブな面もユーモアを交えて描かれています。
この映画に限らず、一般的に国のために真面目に働けば皆平等にいい生活が
できるのだ、という共産主義の考えの広告的な要素も入っていると言えるでしょう。
どんな意図があるにしろ、旧ソ連の映画の質の高さは評価されています。
ロシア人の9割がソ連時代の映画の質をアメリカの影響を受けている今の
ロシア映画よりも高く評価しているという統計があるのだそうです。