アシアナ航空で客室乗務員として活躍される方にお話を伺いました。現在は、日韓便を中心に客室乗務員としての通常業務に加え、日本人の乗客と韓国人クルーとのコミュニケーションの橋渡し役としても頼りにされていらっしゃるようです。アシアナ航空を志望される方はぜひご一読くださいませ。
外資系の航空会社、気になる会社の雰囲気は?
― 社内では今どのような業務にあたられていますか。
私は現在エコノミークラスを担当させていただいております。
エコノミークラスの担当の中ではリーダーのような役割を果たすこともあります。アシアナ航空ではギャレーワークは上のものがするのですが、私も新人よりは少し上のポジションになるのでお食事のチェックなどのギャレーワークを担当することも多いです。
―会社の雰囲気はいかがですか?
結構みんな仲良しな感じですね。あまりピリピリした感じはなくて、韓国人乗務員同士も仲がいいですし、私たちのような外国人乗務員とも気軽に話す感じです。
韓国の方の中には日本のことを好きな方も多いので、「今、日本で何が流行ってるの?」とか聞いてきてくれたりすることもあります。あと、日本人は韓国の美容グッズなどにすごい興味がある方も多いと思うんですけど、逆に韓国の方は日本の化粧品が気になるみたいで、日本の雑誌を見ながら「これはどう?」と聞いてきたりとか、そんな感じのやり取りをしています。
―お食事に行ったりされることはありますか?
韓国人乗務員とのオフの日の過ごし方は人それぞれなように思います。日本人の同僚とは韓国滞在中時間があればよく出掛けます。また、ホテルの部屋は1人一部屋用意してもらえるので、プライベートな時間の確保もしっかりできます。
1便に日本人乗務員は1名!日本人と韓国人の橋渡しを一手に担う
―今はどんな路線を中心に飛ばれていますか?
日本人は今主に日韓線を中心に飛んでいます。日本人乗務員自体が今すごく少ない状態でして、多くても30人はいないぐらいだと思います。
主に1便の中に日本人は1人乗務していまして、通常のサービスとともに日本人の乗客の方の通訳代わりの役目も果たしていますので、どうしても日本人が多い日韓路線に配属されることがほとんどですね。
―一つの便に韓国人の乗務員も合わせると何名ぐらいの方が乗務されていますか?
今、使用している機材が7種類あるんですが、毎日違う機材に乗務するので、小型機と大型機によっても全く人数が変わってくるんですね。羽田便ですと今11名で乗務していまして、その中で日本人は1人となります。
―11名のなかで唯一の日本人だと、お客様からも頼りにされますね。
そうですね。韓国人乗務員の方でも簡単な日本語を話せる方はいらっしゃるんですが、やはり何か複雑な内容のことになってくると、言い方が間違っていたりするとトラブルになりかねないので、私が対応させていただくことになります。ビジネスクラスのサービスなどまだ教育は受けておりませんが、日本人のお客様との仲介役としてはクラスに関係なく対応を求められることも多く、難しい点でもあり、やりがいにもなっています。
―他の路線を飛ばれることはありますか?
1年に2回だけ乗りたい路線のリクエストが出せるようになっていまして、その時は長距離路線で特にアメリカやヨーロッパなどの就航地をリクエストすることも可能です。まあ希望が通らない時もあるんですが。
実は今、日韓路線だけだとなかなか仕事に面白みがなくなってくるなということで、今後日韓路線以外にも乗務できるようにならないか会社に働きかけています。
これまでは日本人の数が足りなかったので、どうしても日韓路線に入らざるを得なかったんですが、先日の大きな募集で日本人を採用したこともありまして、今後はもしかすると状況が変わっていってくれるかもしれません。
―韓国内の路線は飛ばれないんですか?
韓国国内は何か法律があるそうでして、乗務することが禁止されているので、飛べないんですね。ですので国際線のみの乗務となります。
アシアナ航空で働く魅力、仕事のやりがい
―アシアナ航空に働いてみての魅力はありますか?
社内のことでいうと風通しがよく、雰囲気がすごく明るいところが魅力だと思っています。先ほども少し触れましたが、乗務員同士仲がいいですし、何度か一緒に乗務して顔覚えれば、話しかけてきてくれる韓国人乗務員もたくさんいます。居心地はすごいいいですね。日本人乗務員同士はほとんど乗務が被ることはないので、先輩方などもあまりお会いする機会はないのですが、たまに会えばいろいろ気さくにお話しくださったりします。人間関係は非常に良好に過ごせる会社です。
―なるほど、韓国人乗務員とも気兼ねなくお仕事をともにできるのはいいですね!
そうですね。一つだけ入社当初に手間取ったのが、私は韓国語まったく話せない状態で入社したので、最初は言葉の壁に四苦八苦したことはありました。
搭乗されるお客様はもちろん韓国の方が中心ですし、乗務員とのコミュニケーションもなかなか韓国語がないときつい部分もあってその苦労はありましたね…。韓国語に関してはもうほぼほぼ実地訓練状態で、少しずつ現場でマスターしていった感じでした。もちろん訓練中にも最低限の表現は勉強するんですが、あとは乗務中に覚えました。
今では機内で困ることはないぐらいには話せるようになりましたよ。
―ちなみに乗務員の目線からお客様へのおススメの部分はありますか?
韓国人乗務員の話になるんですが、アシアナには日本のことを好きな乗務員が多いので、例えば韓国旅行でアシアナを使っていただく際には、「美味しいところどこかある?」といったご質問をいただければ答えてくれる乗務員がたくさんいると思います。
―業務をしていて楽しいなと思う瞬間はいつですか?
本当に乗務員同士仲良く楽しくフライトをさせていただいているので、毎日のフライトを楽しめています。あとは日本人のお客様にも韓国人のお客様にも「ありがとう」と言っていただいた時にはやはりこの仕事のやりがいを感じますね。
日本人の客室乗務員としてこの会社に採用された意義としては、やはり日本人のお客様対応を中心に任されているとは思うのですが、今は韓国語が話せるようになった分、韓国人のお客様ともコミュニケーションをとることができるようになってきて、そこから最後降りるときに韓国の方からも「ありがとう」と言っていただけると、純粋によかったなという風に思います。
就活では何社も受験、それが内定の糧に
―話は少しさかのぼりますが、就活で特に力をいれていたことがありますか?
とりあえずいろんな会社を受けてみるということですね。もちろん第一志望ってのはあるんですけど、そこ以外にもどんどん受けて、時には少し気が進まないかなと思うところでもやるだけはやってみるという勢いで受けていっていました。
そうやって受けてみると会社によってカラーが違うことがわかったりだとか、行ってみることでわかることってたくさんあるので、その積み重ねが最終的に内定につながったのかなと思います。
―アイザックで学んだことで面接に役立ったことはありますか?
私はプライベートレッスンを受講させていただいていたんですが、実際に選考になった時にアイザックでやっておいてよかったなと思うことは、話せる“ネタ”を先生と一緒に集めて固められたことです。
普段自分が何気なく、当たり前のこととしてやっていることが、周りの人からするとすごい興味を持ってもらえることだったりっていう判断が自分ではできなかったので、先生から「その話、面白いよ」っていう言葉をいただけると、ああこれは面接で使えるんだなってことがわかって。そういったネタ探しを面接対策の観点から先生と一緒にできたのは非常に役立ちました。
―他に印象深かったレッスンはあるでしょうか?
ビデオ撮影もすごくよかったなと思っています。自分のことを客観的に見て、ここは改善しなければなというのがよくわかったので。最初はちょっと恥ずかしいんですけど(笑)、やっていくうちに慣れてきて、よくなっていくのが自分でもわかって、やっていてよかったです。
あと直前対策で他の受講生の方と面接対策できたのもよかったですね。対策で他の人のいいところがたくさん見れたので、そこから自分はここができていないなぁとか、もっとゆっくり話さなければなぁととかを自覚できたので、これも客観的な目線で自分を見るきっかけになりました。
これからの就活生へ!就活対策法とメッセージ
―これからアシアナ航空を目指されている方へ、おススメの勉強法はありますか?
私の場合は毎年開催されている「旅行博」というイベントで情報収集をしました。アシアナ航空も出展していることも多いですし、ほかの外資系の航空会社も出展しているので、何社もの情報を一度に集めることができます。会社によっては客室乗務員の方がいらっしゃるブースもあるので、もしそんな会社があれば現役の客室乗務員の方と話せる数少ないチャンスだと思いますよ。
あとやってたことといえば、基本的なことになりますが応募する会社のHPを見たり、AviationWireや東洋経済でエアラインの最新ニュースをチェックして、対策していました。
アシアナのみに絞った対策でいうともう一つアドバイスがあります。
アシアナは立ち居振る舞いを非常に細かくチェックしていまして、足を綺麗に見せるというのが重要なポイントとなっています。ですので歩き方には注意で、膝をつけたほうがいいですね。動作をすごく見られているということを意識しておいてください。
あとはメイクは薄めのほうが好まれるようです。アシアナを意識するのであれば髪型はオールバックでメイクを薄めにしたほうが、面接官に客室乗務員になった姿をイメージされやすいのかなと思います。
―最後にこれからエアライン業界を目指される方にメッセージをお願いします。
すぐに結果が出ないと、すごく落ち込んだり嫌になってしまうこともあると思うんですが、諦めずに気持ちをリフレッシュさせながら続けたら内定につながると思います。
疲れたときはきちんと休んで、そこからまた次の試験に臨めるように気持ちを切り替えるて、CAになりたいという気持ちを最後まで大切にしてほしいです。
私自身も何社も受けた後の内定でしたし、試験会場に行っても、何社も受けているけどまだご縁がなくという方ともたくさん会いましたので、自分だけではなくて、みんな同じように頑張っているんだなって思ってください。
その苦労を経験してからの今で、私は今、本当にあの時に諦めなくてよかったなという気持ちで働けています。
1個落ちるだけでどっと疲れるとは思うのですが、でも諦めたらそこで今までの全ての思いを無駄にしてしまうことになるので、きっと繋がると信じて最後までやってほしいなと思います…!
あと対策をするならアイザックはおススメしたいです!アットホームなところ、生徒数が多いのに一人ひとりをきっちりと見てくださったところには本当に感謝しています。親身に生徒と向き合ってくださるところですので、みなさんもぜひ素晴らしい先生方と一緒に内定を目指して頑張ってください。
<免責事項>
採用情報は、必ず採用企業のホームページでご確認ください。
藤井彩
アイザック エアラインスクール講師
ビジネスマナー講師
接遇研修講師
経歴
日本航空国際線客室乗務員、JALウエイズ客室乗務員
コメント
航空業界は難しいと思われている方が多いですが、決して「特別な」「難しい」業界ではありません。どういう人物像を求めているか…をしっかり自分の中に落とし込み、”コツ”をつかむことで内定は目の前です!一緒に頑張りましょう。
最後に
アイザックではアシアナ航空、JAL、ANAをはじめ、客室乗務員、空港グランドスタッフにこれまで2,400名の合格実績があります。少しでもCA、地上職に興味をお持ちでしたら、まずは無料の個別相談会、レッスン見学に参加してみてはいかがでしょうか?