英語ができるとさらに楽しく働ける!?
元CA講師が語る英語上達法とは?
エアラインスクール講師
市岡綾乃先生
15歳から18歳まで家族でアメリカに住み、現地校で学んだ帰国子女の市岡綾乃先生。大学卒業後、日本航空株式会社と、ヴァージンアトランティック航空の客室乗務員を務めた、元CAです。
現在、アイザックのエアラインスクールで講師をされている市岡先生から、「英語上達法」を伺いました。CAを目指す方必見です!
Q. 英語ができるようになるまで苦労されたことはありますか?
A. 私は中学を卒業する前の15歳から、高校を卒業するまでの18歳まで、アメリカに家族で住んでいました。アメリカに行く前は、英語は結構得意なつもりでしたが、実際に現地に行ってみると日本で勉強してきた英語が全然通じず、何を言っているのかも分からないことにショックを受けました。
それでも1年ぐらい経つとだいぶ聞き取れるようにはなりましたが、スピーキング力は上達している実感がありませんでした。学校に行っている時は、授業を一方的に聞いているだけなので会話をしなくても生活はできたので、自分から話す機会を設けないと、話せるようにはならなかったんです。
ですが、英国ヴァージンアトランティック航空に就職してから、一気にスピーキング力が伸びました。他の乗務員とのコミュニケーションや、仕事の全てを英語で行なわないといけないので、強制的に英語を使わざるを得ない環境でぐんとスピーキング力が上達しましたね。語学はその言語を使わないといけない環境じゃないと上達しないと言われますが、本当にそうだなと思います。
私のように仕事で使わないといけないとか、外国人の彼氏、彼女と英語でコミュニケーションをとらないといけないとかいう場合であれば、必死に英語を話すようになりますよね。このように英語を使う環境の中に自分を置くことが、一番英語力が伸びるポイントだと思います。
ある程度、強制的な環境がないとなかなか伸びないのが語学なので、英会話スクールに通うだけじゃなくて、自分で英語を話さないといけない環境を作ることも大切です。例えば、アルバイトを選ぶにしても必ず外国人がくる職場を選んだり、大学で留学生のサポートボランティアを積極的に行ったりして、外国人と触れ合うことができる環境に自分を置いてみるのがいいですね。
まずは正しい文法通りに話せるかよりも、伝えたいことが相手に伝わることが大事なので、文法力よりもコミュニケーション力の方が必要かもしれません。英語で話すことでスピーキング力も上がるので、外国の人と触れ合える環境が大切ですね。それは必ずしも海外に行かないといけないというわけではありません。日本でずっと住んでいながらも、英語の発音が良かったり、スピーキング力がある生徒さんもいます。聞いてみると、幼稚園の頃から英会話スクールに通っていたそうです。それを聞いて、英語は海外に行かなくても十分学べるんだなと思いました。
小さいうちからネイティブの英会話スクールに通っていれば、ネイティブのような発音になります。日本にいながらでもネイティブの英語を学ぶことは可能ですが、発音ばかりは小さい時から身につけておくのがベストですね。
私の弟が初めてアメリカに行った時は小学生だったのですが、耳から英語を聞くことで子どもは覚えるんだなと弟を見て思ったことがあります。弟の一番大親友の“Michael”という子がいました。英語的に発音すると「マイコー」になりますが、私たちはテキストや本で先に「マイケル」とカタカナで見ているので、日本語で書くときに「マイケル」と書いてしまいます。でも、弟は書くときも「マイコー」と書いていたんです。「マイケル」という単語が頭にはないので、耳で聴いたまま書いていたんですね。日本語的な情報を得る前に、小さいうちから耳で勉強するのが一番良いんじゃないかなと思います。
Q. 英語力を伸ばすために自分でできる勉強法や、アドバイスはありますか?
A. やっぱり、話さないといけない環境を日常の中で作ることだと思います。簡単にできることで、習慣化していけることがいいですね。
例えば、独り言を英語で言うこと。「○○に行かなくちゃ」だったり、「お昼食べなきゃ」というようなことを英語で言うくせをつけるといいでしょう。「お風呂入ろう」であれば、“Take a bath.”本当に簡単な英語で言えるので、そういう言葉を逐一英語で言うなど、ひとりでも話す機会を設けることが大切です。
その他には、英語で日記をつけることもいいでしょう。今日は何をした、どう思った、何を食べたなど、日本語と同じくらいの分量で、英語で日記を書く習慣をつけると、英語が身近なものになっていきます。
また、簡単な映画を観るのもおすすめです。簡単なラブコメディを、字幕を見ながら観たり、耳で何回も聞いたりすることは英語力を伸ばすには効果的です。それに映画は、日常会話を勉強するにはちょうどいい教材になります。映画を観ていると、英語の日常会話は、日本で習っている通りじゃないことが分かると思います。
例えば、「自分の番」と言うとき、“My turn”、“It’s my turn”このように言うのですが、学校ではこのような言い回しを教えてくれません。でも、現地の学校や職場ではよく使うので、絶対に知っておかなくてはいけない言葉です。日本の授業で習うことしか知らなければ、“My turn”が、「私の順番」という意味だとは分からないでしょう。
他にも、「私が持って行こうか?」と聞かれて、「お願いね」という場合、英語では、“Please”とは言いません。“Would you mind”と言うのです。直訳したら「そうするの気にする」ということになってしまうのですが、実際に使う時は、「お願いしてもいいかしら?」という意味になるのです。このようなことは教科書には書いていませんが、日常ではよく使います。日常の中でよく使う言葉を知らないとコミュニケーションができないので、映画を見ながら学んでいくことも大切ですね。
グローバルな現代(いま)、人生を豊かにする英語
Q. ステイ先、旅行先以外でも英語ができると楽しいと思えることやメリットはありますか?
A. 英語圏だったら何の心配もなく旅行に行けることが楽しいですね。旅行先のレストランでも自分で予約して好きな所に行けます。欧米のレストランは予約をするのが当たり前なので、英語ができないと自分の好きな所に行けず、結局ツアーで旅行せざるを得なくなります。旅行会社に頼ると色々なことでお金がかかってしまうのですが、現地に行って自分で手配すると旅行会社に比べて費用が半分以下になるものもたくさんあります。割安に旅行ができる上に、自分で行動できると見る世界が広がるなと感じました。
例えば、ホテルのコンセルジュやお店の店員さんに、観光場所を聞いたり、他にも素敵なお店がないか教えてもらうことができます。現地では現地での情報を得るのがその国を楽しめるコツ。コミュニケーションを取れないと分からない情報をもらって現地の人おすすめの場所を見て回れると旅行の楽しみがどんどん増えていきます。
また、日本よりも早い流行が載っている海外の雑誌も読めるので、いち早く流行を取り入れることができたり、現地でフリーペーパーを読むことでおもしろい情報を得ることもできます。そうすると自分の楽しむ世界が広がるので、英語ができる楽しさも更に膨らんでいきました。
旅行だけではなく、就職の幅も広がると思います。現代はボーダレスで、インターネットも盛んなので、海外の就職情報も得ることができます。英語ができれば、就職先は日本だけに留まらず、世界中の好きな所で仕事をすることができるので、可能性は凄く広がるのではないでしょうか。
チョイス(選択肢)が多いほど、人生が豊かになると私は思っています。他にチョイスがあって日本を選ぶのと、日本しか選べなくて日本に居続けることとではだいぶ違います。いっぱい自分のオプションがあるのは凄く幸せなことです。オプションを広げるためにも英語ができた方が良いんじゃないかなと思います。
世界の共通語である英語は、これから普通に話せて当たり前の時代がくると私は思います。日本語は日本人しかしゃべれない言語なので、グローバルな現代、そして未来では、日本以外で生活できるような語学力や、色々なものを身につけていないと生き残っていけない気がしてしまいます。
大げさに聞こえるかもしれませんが、英語の必要性は世界から見たらもう当然のように求められていることなのです。これからのことを考えると、英語ができるに越したことはないと思いますし、英語ができるメリットは更に幅広くなってくると思います。
元CAの市岡先生が語る「英語上達法」、いかがでしたか?
CAの仕事やプライベートを楽しくし、自分の世界を広げてくれる英語。
英語に苦手意識がある方も、英語ができると人生が豊かになる魅力を味わって頂けたでしょうか?
アイザックでは、英語力を磨くだけではなく、現地の文化や習慣の話を踏まえながら、更に英語ができる魅力を感じられるレッスンを行っています。自ら英語の必要性を感じ、英語ができるCAになった自分をイメージしながら楽しく学べるよう指導します。
憧れのCAを目指して、一緒に英語を上達していきましょう。
最後に
アイザックではJAL、ANAをはじめ、客室乗務員、空港グランドスタッフにこれまで3,100名の合格実績があります。少しでもCA、地上職に興味をお持ちでしたら、まずは無料の個別相談会、レッスン見学に参加してみてはいかがでしょうか?