Q.エアライン受験では第一印象が大事だとよく指導されていますが、なぜなのでしょう?
A. 理由は二つあります。
1つは、練習さえすれば誰でも変えられる“第一印象”でぐっと面接官の心を掴んで点数加算していってほしいからです。
2つ目は、客室乗務員になってからも求められることが清潔感、安心感、信頼感を瞬時にお客様に感じて頂けるような“第一印象”だからです。実際の職務でも必要な“第一印象”を今のうちにしっかり身に付けておいていただきたいのです。
「エアライン業界に合格するのは難しい」多くの方がそう思われています。
それを否定はしません。しかし、エアライン業界の難しさは競争率の高さのみにあると思っています。というのも受験生の9割以上が女性で、しかもある程度外見を磨くこと、整えることに意識の高い女性たち、それに加え語学力やそれ以外の強みも一定レベル以上を持つ女性たちが集まるのがエアライン受験というもの…。そんな中を勝ち抜いていくには“普通”以上のなにかが必要ではないでしょうか。
その中でもまずは面接での第一印象において、脱“普通”!これは心掛け一つで明日からでも変えられるポイントです。第一印象でぐっと面接官の心を掴んで、印象に残すこと、そういった小さなところから点数アップを重ねていくことが内定には必要であると私は自分自身がエアライン受験生だったころから考えています。
Q.面接においての第一印象とは何をさすのですか?
A. まず一番には身だしなみです
これには
服装(リクルートスーツやインナー、靴、カバン)
髪型
メイク
があります。
次に
表情・声・アイコンタクト
最後は立居振舞です。
これは
立ち方
座り方
腰かけ方
お辞儀
書類の渡し方
またドアの開閉
などに分けられます。
面接の部屋に入る瞬間から、面接官の心を掴む、印象に残す・・・
上記の3点の視点から第一印象の差をつけていただきたいと考えています。
Q.立ち居振る舞いを変えるのはとても難しそうに思うのですが?
A. 確かに、立ち居振る舞いに関しては、得意不得意があるように思います。
私は幼少期よりクラシックバレエを習っていたこともあり、姿勢をきれいに保つことや指先への意識などは体に染みついていましたから、どちらかというと得意なほうだったかもしれません。
立ち居振る舞いは意識して練習を重ねれば必ず身についてくるものですから、苦手だと思う方ほど、早く意識を変えられることが大切ですよ。
Q.練習を重ねるといってもどうやって覚えればよいでしょうか?
A.「すべての“形”には“意味”がある」
アイザックで面接の練習をしている時、
「ドアを閉める手先はもっと美しく!」
「言葉とお辞儀は分ける!」
「もっと浅く腰かけて!」
「お辞儀はもっとゆっくりと!」
いつも口うるさく生徒さんに指導します。
こんなことがエアライン面接に必要なの?と思われているかもしれません。
ですが考えてみてください。
ドアを閉めるその手が雑だったら、実際に客室乗務員になりお客様にお食事やお飲み物を提供する際に、指先に余韻を残すような所作ができるでしょうか?
「本日はありがとうございました」と面接官に伝える際、お辞儀をしながらの“ながらあいさつ”をしたら、多くの受験生の中から今日の面接に呼んでいただいた感謝の気持ちを目と目を合わせてお伝えすることができているでしょうか
形で覚えたり、しなければいけない、と思うのではなく、すべては
面接での、または入社して客室乗務員としてお客様と接する際の相手目線の行動であることを忘れないでください。
そういった丁寧な、心の伴った所作が、面接でもほかの方との差に繋がる、私はそう思っています。
では面接においての美しい立ち居振る舞いのいくつかを紹介してみましょう
【立ち方】
入室してすぐ、椅子の前で自己紹介をする時、立ち姿は面接において受験生の印象を最も左右する姿と言えます。これは機内でも同じで、お客様をお出迎えする際の客室乗務員の立ち姿が、そのフライトの印象に大きく影響します。
①姿勢
頭のてっぺんから糸で吊られているようなイメージします。お尻や胸を突き出さない。
②脚
両かかとは付け、つま先を30度くらい開くと安定感のある立ち姿になります。
③手の位置
手を組む位置は高すぎないよう低すぎないようにしてください。ひじの角度がきれいな三角形を描く角度ですが、これはその人の手の長さにもよりますので、それぞれのベストポジションを把握することが必要です。
【座り方】
面接中は基本的に座った状態で面接官と話をします。グループディスカッション中も然りです。笑顔でしっかり会話を交わしながらも、美しい座り姿をキープできるよう練習しましょう。
①位置
背もたれに背中は付けず、こぶし1~2個分は開けて座ります。
②脚
脚は半歩前に流し、全体に縦長のシルエットを作ります。
【お辞儀】
お辞儀には会釈、敬礼、最敬礼の3種類があります。面接官の指示やその場の雰囲気、1次面接なのか最終面接なのかなど状況に応じて臨機応変に使い分けましょう。
いかがですか?
これらを一世一代の面接の場で初めて行おうとしても、大変ぎこちない、不自然なものになってしまいます。日頃からの意識と練習が必要。
日常生活で、また職場で、普段からイメージをして美しい所作を自分のものにすることで、
面接本番でも自然と動けるようになります。
またエアライン受験のみならず、日ごろの学校生活やオフィスなどでも美しい所作を意識することは、女性としての魅力アップにもつながります。
ぜひアイザックエアラインコースで“内定できる第一印象”を身に着けませんか。
最後に
アイザックではJAL、ANAをはじめ、客室乗務員、空港グランドスタッフにこれまで3150名の合格実績があります。少しでもCA、地上職に興味をお持ちでしたら、まずは無料の個別相談会、レッスン見学に参加してみてはいかがでしょうか?