日本の大手エアラインの1つであるであるJAL。国内で最も長い歴史を持ち、スカイトラックス社から7年連続で5スターに認定され、世界のエアラインの中でも安全性・サービス共に評価が高いエアラインです。そんなJALを第一志望としている人も少なくありません。そこで今回は、JAL CAの内定者が行っている選考準備の内容をご紹介します。
TOEIC®の点数は600点以上を取得
募集要項にも「TOEIC®600点以上、または同程度の英語力を有することが望ましい。」と記載がある通り、内定者は600点以上を取得しています。稀に取得していない人も内定をしている場合がありますが、それは長い海外居住歴で英語は話せるであろうと推測できる方や、別の国家資格等を保有している等のケースです。いずれにしても、国内線乗務から国際線に移行するタイミングでTOEIC®600点は必ず必要なため、応募する段階で取得しておきましょう。
WEBテストの勉強
JALでは、エントリーシートの提出時に、WEBテストも受けてエントリー完了となります。WEBテストとは、SPI形式のテストで、「言語・非言語・性格」など適性検査の内容です。つまり、エントリーシートの内容とWEBテストの結果を併せての選考となります。どんなに素晴らしいエントリーシートを書いたとしてもWEBテストの結果が悪い場合は面接に進むことができません。WEBテストでも良い点数が取得できるように傾向を掴み、勉強を進めておきましょう。
共感するJALフィロソフィを考えておく
JALフィロソフィは、JALグループの部署の垣根を越えて、全社員が心を一つにするための行動指針です。そのため、面接の中、JALフィロソフィついて問われる場合もあります。まずは、JALフィロソフィが確立された背景を理解し、どのJALフィロソフィに最も共感するのか、そして共感する理由や根拠となる具体的エピソードも考えておきましょう。
企業ホームページ内の社長メッセージを読む
社長メッセージの中には、多くのヒントがあります。現在、JALはどのような状況なのか、今後は何を目標としているのか、その目標達成のために何を実践しているのか、それらはどこを調べると具体的に知ることができるのか、数多くのヒントがあります。また、JALの中で大切にされているキーワードも読み取ることができるため、社長メッセージを必ず読み、今後のJALの方針や報方向性を掴んでおきましょう。面接の際、JALが目指す方向性に関連づけて回答することができると、自分の言葉で想いを伝えることができるようになります。
フライト以外で、やってみたい業務も考えておく
コロナ禍で減便があった時期は、客室乗務員も出向など地上業務を行っていました。そして、その地上業務の経験がフライトでも活きていることから、以前よりも客室乗務員が地上業務に挑戦しやすい環境となっています。コロナ禍が明けた採用試験から地上業務に関する質問も増えています。フライト以外に挑戦をしてみたい業務についても幅広く考えておくと、視野が広がり、咄嗟の質問にも動じず、柔軟に対応できます。
自己分析は入念に
JALの面接の特徴の一つとして、「深掘り」が挙げられます。1つ回答をしたら、次の質問へ進むというよりも、1つの回答に対し、「なぜ?」「その時はどう思った?」など、掘り下げて質問をされることが多いです。つまり、表面的な考えでは回答ができなくなります。2024年の採用試験から導入されたAI面接においても、1つの回答に対し、理由や事例質問をしていくという流れが導入されています。自己分析では、例えば「強みは忍耐力→どこで忍耐力を培ったか?→その経験からどのように忍耐力を活かせたか?→その経験を通してどのように感じたか?」など自問自答を繰り返すことで、一つの考えを突き詰め、自分の軸を固めておきましょう。
体力測定に向けた体力作り
この数年の間、ANAなど他社のエアラインでは、体力測定は実施されていません。しかし、JALでは最終選考の健康診断と同時に、腹筋や長座前屈などの体力測定も実施されています。運動が苦手な方は、「体力測定」と聞くと心配になるかもしれません。ですが、少しずつでも継続して準備をしていくと、クリアできるものばかりです。例えば、1日に5回ずつ腹筋・背筋トレーニングを継続して毎日行っていけば、1か月で150回鍛えることになります。いずれにしても、客室乗務員は体力勝負の仕事です。重いカートを操作し、忙しい12時間のフライトで、終始立ちっぱなしだったということもあります。選考のためだけではなく、今後のフライト生活のために、なるべく階段を使うなど日常生活の中から運動を習慣化していきましょう。
【まとめ】
いかがでしたか?ここまで読んで、「面接の練習や企業研究に加え、英語やWEBテストの勉強も体力測定への備えもあるなんて…」と思った人もいるかもしれません。選考に向けた準備は盛り沢山ですので、辛さやしんどさを感じる瞬間は多いです。しかし、就職活動・転職活動は、長い人生の中の一瞬です。内定した人はこの大変さを乗り越えています。この一瞬を乗り越えて1人でも多くの人がJALの客室乗務員としてフライトできるように陰ながら応援をしています。
元日本航空・ベトナム航空客室乗務員
高山 アンナ
最後に
アイザックでは大韓航空、JAL、ANAをはじめ、客室乗務員、空港グランドスタッフにこれまで2,700名の合格実績があります。少しでもCA、地上職に興味をお持ちでしたら、まずは無料の個別相談会、レッスン見学に参加してみてはいかがでしょうか?