ベトナム航空志望者必見!~日本人客室乗務員の4つの共通点と2つの意外な採用事情~

ベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空。国内21都市と国際29都市へのネットワークがあります。日本へも東京・関西・名古屋・福岡へ就航しており、日本人客室乗務員も乗務しています。採用は数年に1度と多くはありませんが、外資系エアラインを志望する方にとって選択肢の1つになり得るエアラインです。そんなベトナム航空の日本人客室乗務員の共通点、そしてベトナム航空特有の意外な採用事情をお伝えしていきます。

【4つの共通点】

身長が高め

 ベトナム航空の採用の条件として「アオザイの制服が似合うこと」という点があります。ベトナム航空では、身長が高めの方がアオザイが似合うと判断されます。そして、採用試験では、面接室に入ったらすぐに大勢の面接官の方々の前で身長と体重を測るという、日本では見られないような光景が繰り広げられます。それほど身長は選考の判断材料となります。ちなみに筆者は160cmですが20名以上いた同期の中では身長は3番目ぐらいに低く、165cm以上ある人が多く在籍していました。

視力が良い

 ベトナム航空はこのご時世では珍しく、「裸眼で視力が0.6以上あること」が応募条件にあります。(※採用年度によります)そのため、コンタクトレンズなしで1.0以上あるというCAがほとんどです。ですが、筆者の裸眼視力は0.04。コンタクトレンズなしで0.6以上の視力はあり得ませんでした。そんな筆者が行ったのは手紙を書くこと。カバーレターやレジュメと共にどうしてもベトナム航空を受けたいという内容の手紙も送付した所、面接に呼んでいただくことができました。もし応募条件に当てはまらなかったとしても、できる限りの想いを伝えることをオススメします。

採用年齢は20代

 これも応募条件として「女性は26歳まで、男性は28歳まで」という記載があります。実際、入社の段階では全員が20代です。ですが、これはあくまでも前回までの応募条件で、今後は変わってくる可能性があるので今後の採用情報に注目です。

物怖じしない

 実は同期の中で入社するまでベトナムに渡航したことがある人は少なく、入社して初めてベトナムに来たという人がほとんどです。ちなみに筆者もその1人です。「どんな場所か不安…」という気持ちよりも「とりあえず行けば、なんとかなる!」という精神の持ち主が合格者に多い傾向があります。

【2つ意外な採用事情】

英語力はTOEIC®︎500点台~800点台と幅広い

 入社当初の英語力として、TOEIC®︎の点数の取得幅が広いこともベトナム航空の特徴です。留学に関しても、長期の経験がある方もいれば、短期のホームステイの経験のみという人もいたり、海外は旅行しか経験がないという人もいます。ただ、英語を話すことに抵抗がない合格者が多い印象です。また、トレーニングはもちろん、フライト中のクルー間のコミュニケーション、その他社内の事務手続きなども全て英語のため、英語力は自然と上がっていきます。またTOEIC®︎の勉強を続け、入社前よりもTOEIC®︎のスコアをアップしていた人も多くいました。

学歴・職歴も様々

 学歴・職歴に関しても多種多様なのがベトナム航空の特徴です。新卒入社もいれば、既卒入社もいます。新卒入社の出身学部・学科も様々です。既卒入社も客室乗務員やグランドスタッフなどのエアライン業界、その他ホテルなどのサービス業の経験者もいれば、事務など接客未経験者もいます。「外資系エアラインは経験者しか入社できないのでは??」という質問を受けることがありますが、ベトナム航空では様々なバックグラウンドの日本人が在籍していますので、今まで自分のやってきたことに自信を持って受験に臨める会社です。

【ベトナム語は話せないといけない!?】

「ベトナム航空にはベトナム語が話せないと入社できないですか?」と質問を受けることが多々あります。ですが、そんなことはありません。むしろベトナム語を話せる日本人客室乗務員は全体で1人~2人です。ベトナム航空の社内では、日本人を含めた外国人クルーとのコミュニケーションツールは基本的に英語です。また、日本人の客室乗務員はベトナム人のお客様への対応というよりも、日本路線に搭乗される日本人のお客様への対応が中心となります。このような背景があり、ベトナム語よりも、意外と「丁寧な日本語」を話すことができる人材が求められています。ただ、数を数える際の数字や飲み物、機内の備品などの簡単な単語は自然と覚えられる環境です。

まとめ

   現在のところ2018年以降、ベトナム航空の日本人客室乗務員の採用は実施されていませんが、日本人が在籍している数少ない外資系エアラインの1つです。筆者が選考を受けた当時も情報が少なくベールに包まれたイメージがありましたが、実際に入社してみるとベトナム人の方々の心の温かさが感じられ、日本人客室乗務員の人間関係も非常に良いエアラインです。また、海外ベースで生活することも貴重な経験になっています。今後、選考が再開された際には、ぜひ多くの方にチャレンジしていただきたい航空会社の一つです。

元日本航空・ベトナム航空 客室乗務員
高山 アンナ

最後に

アイザックでは大韓航空、JAL、ANAをはじめ、客室乗務員、空港グランドスタッフにこれまで2,700名の合格実績があります。少しでもCA、地上職に興味をお持ちでしたら、まずは無料の個別相談会、レッスン見学に参加してみてはいかがでしょうか?