「新しい職場で輝きたい!」、「この仕事で頑張りたい!」という女性が、その思いを実現させる前にたちはだかるのが、「転職面接の壁」です。
自己紹介から始まって、以前の職場でのことや、志望動機などを聞かれる面接ですが、面接官を前にすると誰しも緊張してしまうもの。せっかく準備してきた内容を本番で活かせないのはもったいないですよね。ということで、転職面接を成功させるために失敗しない5つのポイントを教えちゃいます。女性の活躍が求められる現代、新しい職場で力を発揮したい女性の皆さん、必見です!
<ポイント1>
ポジティブで明確な転職理由にすべし!
転職をする理由は人それぞれですが、個人的な事情による退職理由は表現しづらいものですよね。すべてを本音で話してしまうと、無意識のうちに前職・現職のグチをこぼしてしまったり、言い訳を重ねたりしてしまったりすることも。どうして転職したいと思ったのか、明確な理由を伝えきれない人が実は多いのです。
転職理由を説明する際には、きちんとしたキャリアプランを持って転職に臨んでいるという姿勢を見せることが大切。面接官を納得させるためにも、転職理由をポジティブに、明確に答えることがポイントです。
ポジティブに伝えるためにも、前職で苦労したことは成長のきっかけになったこととして話すと良いでしょう。業務量や人間関係についてなど、つい苦労話をしてしまった時には、苦労や困難を乗り越えたからこそ成長できたという、ポジティブなエピソードに変えてフォローすると面接官にポジティブさをアピールできます。
ただたんにポジティブさを話すだけではなく、より具体的な理由を話せるように準備しておきましょう。人間関係や労働環境に不満があって辞める場合でも、辞職についての希望や目的はあるはずです。「こんなスキルを生かしたい」、「この業界で、このような業務に挑戦したいと思っていた」など、具体的に「やりたいこと」を結びつけて話せるように準備しておくと良いですね。その際には、求人広告やホームページの言葉を引用し、なぜ自分の希望を実現できるのかを具体的に話しましょう。その内容が転職理由とリンクしているとより説得力のある説明ができます。
<ポイント2>
志望動機は、応募企業にどう貢献できるか語るべし!
応募理由を尋ねる面接官の本音としては、入社したら、どんな利益を生み出してくれるかということ。なので、応募理由を話す際には、自分のスキルや価値をアピールし、面接官に「うちで働いてほしい」と思わせるような理由を伝えることがポイントです。
そのため、自己中心的な発言はアウト。スキルアップができる研修があるから、勤務体制が良いからといった、自分にメリットがあるからという理由を話すのは控えましょう。
また、あいまいな志望理由ではなく、説得力のある説明の仕方をすることが大切です。例えば、「御社の経営理念に共感しました」、「将来性にひかれました」、「前職の経験が生かせると思いました」という志望理由は、評価を大きく下げる、あいまいな志望理由としてみられてしまいます。同じ内容の志望理由を他社でも同じように言っている、安直な応募者と思われてしまうからです。あいまいな志望理由になってしまう最大の原因は、志望企業とのリアルな接点を作っていないから。フットワークを使った企業研究をしていないのです。この点を改善すると、志望理由の内容は一変します。
志望理由を明確にする上で大切なことは、「ヘッドワーク型企業研究」と「フットワーク型企業研究」の二つになります。
「ヘッドワーク型企業研究」とは、志望企業の経営理念、事業内容、経営計画、資本金、売上高、現在の主力商品、過去のヒット商品、株価、社名の変遷、経営者の発言などを、インターネットや新聞を活用して調べることです。これにより、志望企業の基本的な事柄を押さえることができます。
「フットワーク型企業研究」とは、例えば志望企業の商品・サービスを利用したり、パンフレットやチラシを収集したり、店舗見学をするなどして同業他社との比較をすること。志望企業が開催するキャンペーンやイベント、工場見学会などに参加したり、店舗見学に行ったりして、社員に仕事内容について聞き、その中から自分がどんな仕事でどのように貢献できるかを確認します。足を使って行動し、志望企業とのリアルな接点を作ることがポイント。
このような企業研究を行うと、志望企業ならではの固有名詞(商品名、サービス名、社員名、店舗名など)や、貢献できる具体的な仕事内容で志望理由を構成できるようになります。「なぜ同業他社ではなく、その会社なのか」も明確に述べることができ、説得力が極めて高くなるのです。
<ポイント3>
経験・実績のアピールは、具体例や数字を挙げて説明すべし!
面接は短時間内での勝負。そのなかで、スキル・経験を面接官に理解してもらうためには、具体的にイメージできる要素を挙げることがポイントになります。すべての質問は自己PRのチャンスと考えて、具体的に話せるエピソード、数字の実績などをいくつか準備してから、面接に臨みましょう。売り上げなどの明確な実績を挙げにくい職種などの場合には、こなした業務量、残業時間など、数字を挙げてハードワークをアピールするのもひとつの手。仕事への意欲、忍耐力や体力などを面接官に印象づけることができます。
ただ、企業側は必ずしも実績の具体的な数字、量だけで評価するわけではありません。それよりも、担当した業務の状況、意図、行動といった、実績の背景を知りたいのです。なので、どういう状況で、どんな考えを持ち、どんなふうに行動したかを伝えることもポイント。大きなプロジェクトでのサポート役よりも、小さくても自分が中心となって取り組んだ仕事の方がアピールになることもあります。
経験年数が短い、違う業種へ転職するなど、どうしても実績が思いつかないという場合もあるでしょう。ですが、経験がないことは書類選考の時点で分かっています。それでも、面接に呼ばれているということは、未来への可能性を感じてもらえているということ。職種や業界研究をしっかりと行い、自分が何をしたいのか、どんなことに貢献できるのかという、未来のビジョンを語れるよう準備しておくといいでしょう。ビジョンをしっかり持てば、実績にこだわりすぎなくても大丈夫です。ただ、30歳を境にある程度の実績は求められてきますので、注意しておきましょう。
<ポイント4>
想定質問に対して入念に準備すべし!
面接の際に聞かれる質問に対しては、あらかじめ予想を立てて準備をしておくことが、本番で力を発揮するためにも大切です。質問に対して、まず結論から簡潔に回答する方がいいので、あらかじめ質問を予想して答えを考えておくと有利でしょう。
入念に準備をする段階で、転職先の企業を研究する必要があります。そのような準備行動をすることで企業理解が深まり、面接で話せる事柄も増えるでしょう。しっかり準備をしてきたということが面接官にも伝わると、「本気度」のアピールにも繋がります。
<想定される質問の例>
①自己紹介をお願いします。
氏名、職務経験の概要、業務上注力した点とその成果、 業務を通じて培ったスキル・ノ
ウハウ、そのスキルを活かして今後挑戦したいこと など。
②これまでの仕事について教えてください。
自分の職歴を伝えるだけでなく、転職先でその職歴を生かせることをアピールすることがポイント。
③転職理由を教えてください。
志望動機と一貫性ある理由を書き、前向きな転職をアピールするのが基本。
④当社の志望動機は?
1この会社に興味を抱いたきっかけ。
2 会社についてどのように思ったか。
3 なぜ、この会社で働きたいのか、なぜその企業でなければならないのか。
この3つを軸とします。
⑤長所と短所を教えてください。
自分のことを客観的に見た回答をし、短所を話す時もネガティブになりすぎず、改善していく余地、あるいは長所に繋がる点をあげるのがポイント。
⑥ 最後に質問があればどうぞ
実は面接でもかなり大切な項目なので、いくつか考えておきましょう。具体的に仕事の中身を聞くことが、やる気を見せることに繋がります。
藤井彩
アイザック エアラインスクール講師
ビジネスマナー講師
接遇研修講師
経歴
日本航空国際線客室乗務員、JALウエイズ客室乗務員
コメント
航空業界は難しいと思われている方が多いですが、決して「特別な」「難しい」業界ではありません。どういう人物像を求めているか…をしっかり自分の中に落とし込み、”コツ”をつかむことで内定は目の前です!一緒に頑張りましょう。
最後に
アイザックではJAL、ANAをはじめ、客室乗務員、空港グランドスタッフにこれまで2,400名の合格実績があります。少しでもCA、地上職に興味をお持ちでしたら、まずは無料の個別相談会、レッスン見学に参加してみてはいかがでしょうか?