北海道の翼として高い人気を誇るAIR DO。そんなAIR DOで活躍する客室乗務員の方にお話を伺いました。AIR DOならではのサービスや、安全運航の取り組みなど、同社の魅了を余すところなくお話しいただいております。ぜひ企業研究にもお役立てください。
―現在の勤務年数とポジションを教えてください。
3年目になります。ポジションは一般的な契約の客室乗務員なんですが、その中でも入社直後の新人層とパーサーの補佐をしながら新人の指導をする層に分かれていまして、私は後者になります。
―ということは新人の指導もされているのですね。
はい。パーサーはまだこれから資格を取らないといけないので、パーサーではないのですが、入社から1年半経ったあたりから新人がつくようになります。
―フライトは何名ぐらいの乗務員数で飛ばれていますか?
小さい機材であれば3名、大きい機材であれば6名で乗務しています。6名乗務の時だと、チーフパーサーがいて、上から数えて2番目、3番目ぐらいのポジションになりますので、責任を持って乗務しています。
―会社の雰囲気はいかがですか?
とてもいいと思います。よくAIR DOはアットホームな雰囲気と言われているんですけど、会社の中でもそういう雰囲気がよく出ていて、先輩後輩もとても仲がいいです。私は客室部所属ですが、部署の垣根を越えて、その他の部署の方とも仲がいいですね。整備士さんであったり、キャプテンの方々といった、社内のほとんどの方が顔見知りです。
ですので、会ったら気軽にお話ししたり、時間があればステイ先でご飯をしたりなどもあります。
先輩後輩の中でもプライベートで出かけることもあるので、本当に会社全体が穏やかな雰囲気仕事できていると感じます。
(写真)ステイ先の小樽でお寿司を食べに行くことも。
―今はどんな路線を中心に飛ばれていますか?
乗務路線は、私は今羽田ベースですので、羽田から北海道に行って、その逆の北海道から羽田というのが多いんですが、その北海道の中でも千歳以外にも北海道の各都市に就航しています。例えば、函館や旭川、帯広といったところです。
また北海道からもいろんな都市に就航しているので、たまに、中部や岡山にフライトすることもあります。
(写真)就航地のひとつ、函館の綺麗な景観。
(写真)函館のおススメスイーツ。花形をしたジェラートなんだそう。
―羽田ベース以外のベースもありますか?
はい。千歳ベースがあります。どちらかと言えば、羽田ベースの人数が多いんですが、AIR DOで働く人はどちらか選ぶことができます。羽田は関東や他の地域出身の方が多いのですが、千歳ベースはやはり北海道出身の方が多く、自宅から通勤されている方もいますね。
―フライト先としては先ほどお伺いした限り、日本全国なんですね。
そうですね。南は岡山までになります。九州線もあればいいのですが、いまのところは定期便はなく、今後増えればいいなと思っております。北海道から九州となれば、またお客様にもさらにご利用いただきやすくなると思うので、いいかなと思うのですが。
―AIR DOのおススメポイントを教えてください!
今、AIR DOは新しいサービスを試行錯誤している時期でして、国内でも航空会社が増えてきていますので、他社との差別化を図るためいろんなことに挑戦しています。
例えば、今年に入り会社のキャラクターであるベアドゥの特別塗装を施した、ベアドゥJETを飛ばしています。この塗装にはベアドゥと他の北海道の動物なども描かれていて、すごく可愛いらしいデザインとなっていまして、お子様や女性の方からも大変ご好評いただいております。
またハッピーアワーというサービスも行っておりまして、こちらは平日の夕方~夜の便で、ビールを200円で販売するサービスになっています。たくさんの航空会社の中で少しでもAIR DOを選んでもらえる理由になればということでやっています。
―どちらも非常にお客様に喜んでもらえそうなサービスですね。実は私もベアドゥは可愛くて大好きです。
ありがとうございます。まだまだ他にもサービスがありまして、1年ぐらい前から軽食のサービスも始めました。
今は味噌バター雑炊というのを500円で販売しているんですけども、その前はとうきびチャウダー、さらにその前はスープカレーというのを軽食で出していました。期間ごとに提供するものを変えているんです。
あと平日の朝便は無料のパンのサービスも始めました。平日の羽田→千歳、千歳→羽田の始発便限定なんですが、パンを提供させていただいています。
やはり今、いろいろなことにチャレンジしている時期だと思います。
―こんなにたくさんの素敵なサービスを提供していらっしゃるんですね。パンのサービスは非常に有り難いと思います。また軽食もあまり他では見ない珍しいものばかりですね。
そうなんです。全部北海道にこだわっていまして、スープカレーも北海道の有名なご当地メニューですし、味噌バター雑炊も北海道のバターはとてもおいしいので、そういう地元の味を大事にしたメニューのラインナップになっているのかなと思います。
この軽食メニューは機内限定で持ち帰ることができないので、ぜひAIR DOにご搭乗いただき、お召し上がりいただければと思います。
―業務をしていてやりがいを感じる瞬間はいつですか?
ありきたりの答えになるかもしれないのですが、「ありがとう」という感謝の言葉をいただいた時ですかね。
飛行機には様々な年代の方や、バックグラウンド、職業の方が乗ってこられるので、ビジネスマンの方であったり、飛行機に乗り慣れていらっしゃらないお客様だったりですね。
そういった一人一人お客様に対して、やはりその人にあった対応を心掛けさせていただいて、そのお客様との触れ合い自体に楽しさややりがいを感じますし、そこから降りられる時に「ありがとう」と言って頂くと、機内で楽しんで頂けたのかなと思って幸せな気持ちになります。
(写真)お客様から逆にイラストのプレゼントをいただくことも。
―そうなんですね。他に業務で楽しく感じる瞬間はありますか?
そうですね。これはAIR DOならではなんですが、AIR DOの便の中で羽田千歳間便は必ず機内清掃を乗務員が行うことになっているんです。それで、到着してから次の出発まで短い時だと35分とか30分しかない時もあるんですが、その限られた時間の中で、みんなで清掃してとにかく定時に間に合うようにクルー一丸となってやっていて、それで定時通りに便を運航できた時はみんなでやったなーという感じになります。
―乗務員の方が清掃されているんですか?!
そうなんです。あとその日乗務しているクルーだけでなく、客室乗務員にはスタンバイというのがいるのですが、乗務しているクルーが何かの理由、体調不良などで飛べなくなった時に代わりに乗務するメンバーのことです。他社だとそのスタンバイの時は自宅待機が一般的だと思います。
でもAIR DOの場合は機内清掃があるので、スタンバイでも出勤して空港待機で飛行機が来たら清掃をするんです。時にはグランドスタッフやキャプテンも手伝ってくれる時もあります。
そうやってみんなで頑張って、もう間に合わないって思ってた時でも、定時に出発できた時は本当にすごい達成感を味わえます。
―清掃も業務の一環として楽しまれているんですね。
はい。実は正直なところ最初は清掃業務が嫌で(笑)なんでうちの会社だけと思っていました…。でも今は清掃する意義を感じていて、やっぱり自分で清掃することで、次に乗ってこられるお客様を自信を持ってお迎えできるようになりました。最近は時間がある時は窓も吹いたりしてますよ(笑)綺麗な機内で仕事できると楽しいです。
―少し時間を巻き戻していただくんですが、就活で特に力をいれていたことがありますか?
私はやはり企業研究でしょうか。他の会社と比べてなぜこの会社がいいのかっていうこと明確にしてから、受けるようにはしていました。
AIRDOに関しても、私はAIR DOに乗ったことがなくて、実は北海道にも行ったことがなかったんです。でも、アイザックでAIR DOの先輩が来てくれる機会があって、そこで話を聞いて、改めてこの会社が大好きになったんです。そこでインターネットでは調べられないような情報もたくさん聞くことができました。
あと関連書籍も読みましたね。あんまり有名な書籍ではないんですがAIR DOのこれまでの歴史がまとめられた本がありまして、それをエアラインの先生に教えていただいて、読み込んだら会社のことがよくわかって自信を持って受けることができました。
―AIR DOの面接では企業研究系の質問も多いと聞いたことがあるのですが…
そうかもしれません。悲しいことに、受験者の方でAIR DOに内定されても他の大手にも内定されるとやはりそちらのほうに行かれる方がほとんどでして…そういったところで本当に純粋にAIR DOが好きで志望してくれている方を求めているんだと思います。
あとAIR DOに一度でもエントリーしたことがある方はご存知かと思うのですが、AIR DOのエントリーシートってすっごく書くところが多いんですよね。あれを埋めるのはとても苦労すると思うのですが、その時にしっかり企業研究しながらシートを埋めれば、面接でも助けになると思います。私も本当に徹夜する勢いで書いた記憶があって、それで実は面接はあまりうまくいったと思っていなかったんですが、やはりしっかり企業研究していた努力や熱意は伝わったのかなと思っています。
―アイザックで学習したことで今でも印象に残っていることや役立っていることはありますか?
アイザックの授業ではビデオ撮影があったと思うんですけど、それがすごく印象に残っています。それまではあまり自分を客観的に見るなんて機会がなかったので、改めてビデオ撮影で自分ってこういう風に見られているんだなっということがわりまして、…結構ショックでもあったんですが(苦笑)
そこで結構自分って表情に出やすいんだなということに気付きました。例えば、グループ面接で自分が言おうと思っていたことを他の人に言われてしまった時とかに、「あっ言われた!!!まずい!」っていう顔をしていて(笑)先生にも指摘されたんですけど…。
仕事でもそういったところはあるかなって思って、その時のことを戒めに、締めるところは締めて働いています。
―ビデオで見たからこそ気づいた部分だったんですね。
そうですね。本当にビデオ見るのは嫌で仕方がなかったんですけども、あれは絶対やったほうがいいなと思いましたね。
―AIR DOを志望されている方に、ここは押さえておいたほうがいいという最新の企業研究ポイントやおすすめの勉強法はありますか?
冒頭にお話ししたことに戻るんですが、今AIR DOは本当にいろんな新しいサービスに取り組んでいるので、そういったサービスをしっかり研究してアピールしていけばいいと思います。
あとは私の面接の時はあまり聞かれなかったんですが、北海道の最低限のことは地域研究をしておいてもいいと思います。おすすめのスポットとかそういうところは聞かれるかもしれません。
持っていればいいスキルとしては中国語がおススメです。今、北海道への中国からのお客様が本当に増えていまして、雪が見てみたいであったり、美味しいものが食べたいということでいらっしゃるのですが。先日の名古屋千歳便はほとんどの客席が中国籍の方でした。そういった感じで中国語が話せる方の需要が高まっているのですが、社内にはまだそれほど多く中国語を話せる者がいませんので、非常にアピールしやすいのではないかと思います。
また、これはもちろんどこの会社でもだと思うのですが、中でも特にAIR DOは安全に力を入れている会社だと思います。
例えば乗務の中でも“安全行動指針”というのがありまして、全部安全に関する指針なんですね。一つ例を挙げると「曖昧な判断はせず、確信がない場合は安全を最優先に行動します」といった感じで安全に乗務するにあたり、どういうことに気を付けていくかということが書いてあります。フライトの時はいつもその安全行動指針に沿ってフライトしています。
それに加えてAIR DOはフライトの前に知識の確認を絶対に行っています。緊急事態が起こった時にどういう風に対応していくかというものでして、例えば火災が起きたら何を使ってどういう風に消火するかとかそういうような確認も毎回行っています。
本当に安全に関しては細かく指導されますので、他社から来られた方も驚かれるほどです。
面接の時にどうしてもサービス面に関して重点的にお話しする方が多いと思うのですが、AIRDOに関しては安全面に関してもしっかり意識していることをアピールしたほうがいいと思います。
―これからエアライン業界を目指される方にメッセージをお願いします。
エアライン業界は勉強しなければいけないことであったり、企業研究もたくさんあって、大変だと思うのですが、諦めないでぜひ頑張っていただきたいと思います。
私も1度エアラインの専門学校に通っていたのですが、その時はエアライン業界にはご縁がなく、その時は違う仕事に就きました。でもやっぱり自分がやりたいことについて後悔したくないなという思いがあって、その後一度留学に行き、留学から帰ってきた後にアイザックに通学してやっと今の会社から内定をいただけました。
ですので、本当に時間はかかるかもしれないですけど、諦めないで、一個一個のことをコツコツやっていけば内定に至ると思います。
私自身、一個一個英語を習得して、企業研究をして、少しずつ進めてうまくいったので、後悔しないためにも頑張っていただきたいなと思います。
採用情報は、必ず採用企業のホームページでご確認ください。
藤井彩
アイザック エアラインスクール講師
ビジネスマナー講師
接遇研修講師
経歴
日本航空国際線客室乗務員、JALウエイズ客室乗務員
コメント
航空業界は難しいと思われている方が多いですが、決して「特別な」「難しい」業界ではありません。どういう人物像を求めているか…をしっかり自分の中に落とし込み、"コツ"をつかむことで内定は目の前です!一緒に頑張りましょう。