JAL客室乗務員の採用面接を受けてCAになり、採用のお手伝いもさせて頂きました。その経験を踏まえて、1回限りの採用面接で失敗しないように面接質問に緊張しない3つの秘訣をお伝えいたします。
・相手の表情が硬くても笑顔 ⇒ ここまで進めていただけたことに感謝し、楽しむこと
・相手の立場に立つこと・・・私の考えを伝えることで精いっぱいになっていた。相手が聞きやすいように話す余裕がなかった。
・等身大の自分を出すこと、ここまで採用を進めてくださった事に対して感謝の気持ちを伝える事 ⇒ 緊張して、この大切な事を思い出せなかった
古いノートの走り書き。実は、ある面接の最終試験が終わった後に「面接を終えて」と題して書いた内容の一部です。人生初の最終試験で、だいぶ緊張してしまったことがうかがえますよね。JALの採用が発表される前に受けた会社でしたので、良い経験になりました。
面接で緊張しない秘訣として最初にお伝えしたいのは「選考を進めてくださったことへの感謝を伝えに来た」と自分にミッションを与えることです。
「自分を良く見せたい」。
働きたい会社の面接であればある程、肩に力が入る気持ち、私も痛いほど分かります。
「あれとこれと、それもアピールするぞ」などと考えていると緊張が緊張を生み、とりとめ無く長い話で面接官をうんざりさせてしまったこともあります。
こういう時こそ、自分に向いている意識のベクトルを、相手に向けてください。そして「面接を受ける機会をいただけたこと」に感謝を伝えることに意識を集中させると、肩に入っていた力も抜け、バクバクしていた心臓も速さが幾分落ち着くはずです。
「感謝する気持ち」って、不安にも、緊張にも打ち勝つ、強い力があるのですね。
私は、前述した最終試験で感謝の気持ちが吹き飛ぶ程緊張してしまったので、その深い後悔が、その後の採用試験でいきたように思います。その為にも、第一志望の会社が最初の採用試験にならないように、興味の幅は広げて場数を踏む必要もあります。
「本命の会社しか受けない」という潔さも、お勧めできません!
楽しんで、なんて言葉を掛けられるのは、面接を受ける当事者ではないからかもしれません。
それでもあえて、楽しんでもらいたいとお伝えします。
「この会社で働くんだ!」とイメージしながら採用会場に足を踏み入れ、今日お目にかかる方々に、数ヵ月後からお世話になるところを想像してください。
一緒に面接を受ける受験生は、同じクラスで訓練を受ける仲間になるかもしれません。そう思うと、なんだかわくわくしてきませんか?
実際面接でお世話になった方々の中にはは、新人が所属する部署の方が多くいらっしゃいます。私の2次面接を担当してくださった女性は、新人の部署にいるマネージャーのお一人でした。
入社後も「りなちゃん」などと声をかけてくださり、心強く嬉しく感じました。
面接官の皆さまは、どんな人材が入ってきてくれるだろうとワクワクしながら採用に携わってくださっています。そして想像以上に、面接での事を細かく覚えてくださっているのです。
どうぞ、新卒受験の方でしたら「四月からお願いします♪」と想いを込めて、笑顔で面接を楽しんでいただきたいと思います。
部活動をしていた方なら、分かるかもしれません。私はバレーボール部でしたので、試合で緊張するときは必ず「あれだけ練習したのだから、このアタックも必ず拾えるはず」と言い聞かせてきました。
客室乗務員の試験対策でも、アイザックの先生方にご指導いただきながら、とことん準備をしました。
私は、想定外の質問をされると長い答えになってしまう傾向があったので、自分の思考は納得いくまで整理し、一度文章に組み立てた後、不自然な会話にならないようにキーワードだけ抽出したり、箇条書きでまとめ直したりしました。
「ここまで準備したのだから大丈夫」と就職活動中に言い聞かせて効果があったのは大切な面接の前日や前々日。
何だかそわそわおちつかないけれど、「相手の会社のこんなところが好き」、せめて「自分はこんな力はあるとお伝えしたい」と気持ちが整理できていたので、焦ることなく、本番に臨むことが出来ました。
私は大学3年生の秋~冬にかけてエアラインスクールへ通いました。日本航空の採用が発表されたのが大学4年の5月末でしたので、コースを卒業した後も授業に参加してとことん準備をしました。
それがエアラインスクールに通って本当に良かったと感じてきたことです。選んだポイントはコースを卒業した後も合格するまで卒業生として授業に参加できるサポートシステムがあったからです。通常の授業に参加する場合は無料で参加できましたので有難かったです。
現在、講師という視点でも、卒業生を授業に迎えることが出来ることを大変嬉しく思っています。3カ月みっちり受講された卒業生の方々は内面も外面も一層輝きを増しています。
志望する企業に関しても良く研究されていますし、伝えたいことを自分の言葉で伝えることができています。そして、同じ年の採用試験を受ける者同士で良い刺激を受けられます。
夢を叶える時まで、足を運んでくださった生徒もいます。諦めなければ必ず夢はかなうと、合格の知らせに心から感動する日々を送っています。
続き >> JAL客室乗務員の面接対策7つの極意2
有田りな
慶應義塾大学卒業。新卒で日本航空株式会社に入社。客室乗務員として10年勤め、在職中は大学での講演、雑誌やテレビの取材に多数出演し、就職情報雑誌月刊エアステージではJALの特集号で表紙も飾る。 現在アイザック エアラインスクール講師。社団法人日本マナーOJTインストラクター協会マナーOJTインストラクター、接客英会話インストラクター。
“客室乗務員は「自分を磨き、相手を幸せにする」仕事で、目指そうと決めた日から心磨きが始まっています。大学3年生の秋からアイザックに通い、先生方のご指導や励まし合える仲間のおかげで夢を叶えたアイザック卒業生講師です。皆様の期待や不安も共有しながら「夢を叶えるための時間も楽しい!」と感じていただける授業を目指しています。”
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