2009年に誕生し、静岡、名古屋を拠点に成長を続ける航空会社フジドリームエアラインズ(FDA)の企業研究と選考対策のポイントをお伝え致します。地域密着型の親しみやすい会社作りとは?ぜひ目指されている方はご参考ください。
フジドリームエアラインズ(FDA)は2009年に富士山静岡空港の開港に合わせ、同空港をベースに就航したリージョナルエアラインです。2010年以降には名古屋小牧空港を主な拠点とするようになり、現在では名古屋小牧空港発着の国内路線は9路線となるなど急速な成長を続けています。
使用する機材はエンブラエルで、現在11機を保有していますが、それぞれ1号機~11号機まで機体の色が違うという(※4号機と11号機のみ同色のグリーン)、マルチカラーコンセプトを採用しています。搭乗予定の機体の色に関しては、当日分を同社のHPの運行情報でも確認できるようになっていて、他の航空会社にはないカラーバリエーションが乗客を楽しませています。このカラーバリエーションの一部はお客様からの投票で選ばれており、お客様を巻き込んだキャンペーンなどで予想、投票内装も
また同社は機内サービスの充実にも注力しています。各スポンサー企業との提携の元、早朝便ではクロワッサンのサービス、また他の便でも、人気のカルディコーヒーを提供したり、地元企業であるトミヤコーヒーやハラダ緑茶のドリンクの提供を行っていて、乗客から好評を得ています。
年々、就航路線や保有機材を確実に増やしつつあるフジドリームエアラインズはこれからもさらなる成長が見込まれる注目の航空会社となっています。
FDAは創立当初より徹底した地域密着型のサービスに力を入れています。お客様に「親しみやすさ」を感じてもらえるようにとの企業努力の一環で、上記で紹介した、保有機のカラーバリエーションを決定する際には、お客様アンケートを基に色を選定したり、新しいカラーが何色になるかを当てるキャンペーンなど新しい取り組みを積極的に行っています。
また地域活性化への取り組みにも意欲的で、「地産地翔」をテーマに掲げ、多くの地元企業と提携し、その提携の元で機内サービスの充実をはかっています。上記でも紹介した、静岡県産のお茶のドリンクサービスの他にも、静岡県産の茶葉を使用した老舗製菓の「茶飴」や名古屋名物の「ういろう」の提供は乗客からも非常に人気のサービスとなっています。またサービスを実際に行う際にも非常にこだわりを持ち、入社直後のサービス訓練では美味しい緑茶の入れ方なども徹底した指導があるそうです。
このように地元密着の「親しみやすさ」を追求した航空会社ですので、受験生に求められることとしても、どのようにすればよりFDAがより親しみやすく、大手にはない魅力の伝え方をできるか、また路線を利用する方に愛される航空会社になれるかという視点が必要となってくるでしょう。
■業務内容:航空機内外における客室乗務員業務および付帯業務全般
■求める人材:安全で快適な空の旅を創造する客室乗務員として働きたい方
心身ともに健康で、コミュニケーション能力があり、気配り出来る方
■応募資格:
1.高等学校卒業以上の方
2.一定の英語力のある方(TOEIC550点もしくは英検2級程度以上)
3.矯正視力1.0以上(コンタクトレンズ使用)
航空機乗務に必要な体力を有し、呼吸器、循環器、耳鼻咽頭、眼球、脊椎などに
支障がない方
4.簡単なパソコン機器操作が可能な方
5.2017年10月以降に入社出来る方(大学卒業見込者の入社は2018年4月)
6.変則勤務(シフト制)において、自ら出勤が可能な方
■待遇・勤務形態
1.雇用形態:契約社員(1年毎の有期限雇用)
2.給与:当社規定による
3.勤務地:名古屋(小牧)空港・富士山静岡空港
4.就業形態:乗務開始後は土日祝日を含むシフト勤務(宿泊を伴う勤務有)
5.休日・休暇:年間120日(2017年度)、年次有給休暇(1年目10日付与、
以後経験年数により付与)、慶弔休暇、産前産後休暇、
育児休暇、リフレッシュ休暇 等
6.福利厚生:健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、
提携福利厚生施設、社員優待搭乗制度
7.社宅・寮:なし。近隣の物件(自己賃貸)の紹介を行います。(住宅手当有)
8.制服:当社規定により貸与
書類選考
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1次面接(筆記試験、グループディスカッション、グループ面接)
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最終面接(グループ面接)
1次面接は筆記試験、グループディスカッション、グループ面接と非常に盛りだくさんの内容となっています。選考時間も長時間にわたりますので、集中力を切らさないように気をつけて臨みましょう。
■過去のグループディスカッションテーマ例
・プロとアマの違いについて
・客室乗務員に大切なこと
・女性らしさとは
■過去の面接質問例
・志望動機
・なぜCAを目指しているのか
・1年で一番大切にしている日 等
過去の例では10分でディスカッションを行い2分で発表という比較的オーソドックスな形グループディスカッションを行っているようです。全てのグループディスカッションに共通することですが、このような時間指定や発表がある課題では、開始時の役割分担も重要になってきます、初めて会った受験者同士でも、しっかり積極的にコミュニケーションをとって役割分担を決め、そこから、時間を有効に使いながらスムーズにディスカッションが進むように心がけましょう。テーマは客室乗務員に関係のあることから一般通念的なことまで幅広く出ているようです。一般的なテーマであっても話の持っていき方次第では十分自分のアピールに繋げる発言をすることもできますので、出たテーマでどのように自分のエピソードと強みに絡められるか考えて発言していくといいでしょう。
過去には数問の全員に対する共通の質問があるほか、ESに沿った掘り下げが多いようです。なぜ客室乗務員になりたいのか、自分の何が活かせるのか、客室乗務員の役割など職種に対する考え方についても掘り下げも深く質問される可能性があるようですので、その部分の自分の柱をよく見直し、しっかりした回答を用意しておくようにしましょう。
過去の質問例
・あなたがCAになってしたいこと
・学校で何を学びましたか
・なぜ客室乗務員になりたいのか
・客室乗務員の本質を一言で
最終面接でもESからの掘り下げが多く聞かれています。既に1次で聞かれていることに重複して聞かれることもあるかもしれません。一次で自分が答えた内容とぶれないことが大前提で、その上で一次で伝えきれなかった強みなどがあれば別の切り口で話せるようにしておくとよいでしょう。また客室乗務員の職務に対する意識も一次同様に聞かれているようですので、「なぜ客室乗務員なのか」の芯をはっきりさせておくことが重要です。
採用情報は、必ず採用企業のホームページでご確認ください。
藤井彩
アイザック エアラインスクール講師
ビジネスマナー講師
接遇研修講師
経歴
日本航空国際線客室乗務員、JALウエイズ客室乗務員
コメント
航空業界は難しいと思われている方が多いですが、決して「特別な」「難しい」業界ではありません。どういう人物像を求めているか…をしっかり自分の中に落とし込み、"コツ"をつかむことで内定は目の前です!一緒に頑張りましょう。