スターフライヤーは航空業界としては異例のコーポレートカラーを黒とし、高級感あふれる空間を低価格な料金で提供し、利用者から高い評価を受ける人気の航空会社です。JCSI(日本版顧客満足度指数)調査において8年連続顧客満足度1位を獲得するなど、同社のサービスの質の高さは今や業界屈指のものとなっています。そんな、質の高いサービスを常に追い続ける航空会社の一員となって働くには?スターフライヤー採用選考のポイントをまとめましたので、ぜひご参考ください。
2006年の北九州空港の開港と同時に就航を開始し、2016年で10周年を迎えた新しい航空会社です。スターフライヤーはハイブリッドエアラインと呼ばれ、従来の大手航空会社より安い運賃でありながら、サービスは大手航空会社と遜色ないものを提供していることが特徴です。
スターフライヤーの就航当時特に話題を呼んだのが、コーポレートカラーを“黒”としたことです。これは清潔で安心感のあるデザインやカラーが好まれていたエアライン業界としては常識破りの方針でした。しかし、この“黒”というシックな色に合わせ、機内内装やアメニティ、空港カウンターなどをスタイリッシュなデザインに統一、その結果、2006年にはグッドデザイン賞を受賞するなど、今もスターフライヤーの高いデザイン性には定評があります。
全席、黒に統一された革張りの高級感溢れるシートはスターフライヤーのセールポイントの一つですが、これに加え離陸前に流れるオリジナリティ溢れる安全ビデオも人気を博しています。
また機内サービスにもこだわりがあり、タリーズコーヒーと共同開発したブレンドコーヒーや一緒に提供されるカレ・ド・ショコラはどちらも利用者から好評を得ています。
客室乗務員の制服も会社のカラーに合わせ洗練された黒でスマートなイメージのデザインとなっており、こちらも乗客や客室乗務員志望者から人気です。以前は客室乗務員はパンツスタイルのみで統一されていましたが、就航10周年に合わせ、制服デザインを一新しました。以前と同じように黒で洗練されたデザインというところは変わりませんが、デザイン変更後は客室乗務員もスカートの着用が可能になり、さらにバリエーションが増えた制服を楽しむことができます。
■業務内容:一般客室乗務員業務および客室関連業務(一般事務・庶務含む)
■学 歴: 不問
■給 与: 当社規程による月給16万円以上+各種手当(訓練時) 経験(CA)考慮の上、優遇
■福利厚生: 社保完備、通勤交通費支給、有給休暇、慶弔見舞金制度、従業員持株会制度、従業員優待搭乗制度、定期健康診断、制服貸与、退職金制度(確定拠出年金)、GLTD保険(団体長期障害所得補償保険)、定年制度(60歳まで)
■入 社: 2016年6月~8月(予定)
■募集人数: 20名程度
■勤務地: 北九州空港
■勤務時間: 1ヶ月単位の変形労働時間制(シフト制、月間160時間以内、早朝・深夜勤務有り)
■休 日: 就業規則および勤務割による(訓練期間中は別途)
■経験・能力・資格等
(1)資質・能力: ① 自身の責任を全うしようとする強い意志のお持ち方 ② 柔軟な発想力と迅速な行動力のある方③ 学ぶことを厭わず、イノベーションに興味のある方 ④ ホスピタリティに溢れお客様、仲間の為に自身の力を惜しみなく発揮できる方
(2)資格等: ・ TOEIC600点程度の英語力・ 客室乗務員に有益と思われる資格(看護師・保育士等)があれば優遇します。
(3)その他: CA経験の有無は問いません
書類選考
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1次選考 グループディスカッション 受験者7名 面接官1名
※主に新卒募集で1次選考にグループディスカッションを実施しているようです。
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2次選考 グループ面接 受験者5名 面接官3名 + 筆記試験
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最終試験 ロールプレイ + グループ面接 受験者3名 面接官3名
グループディスカッションテーマ例:
どうすれば、スターフライヤーらしいサービスを追求できますか?
1次選考のグループディスカッションでは、1グループに対して1人の面接官がつきますので、所作や発言を細かく見られていると考えたほうがいいでしょう。スターフライヤーだけでなく全てのグループディスカッションを通してのポイントですが、自分が話している時だけでなく、他の方が発言している時もしっかりと傾聴の姿勢で話を受け止めているかが見られています。
またスターフライヤーだけでいいますと、ディスカッションテーマがスターフライヤーの営業的な部分での将来性を話し合うテーマが頻出しています。しっかり企業研究していかないと、なかなか機転の利いた発言は難しいと思いますので、スターフライヤーが現在行っているサービスや路線などしっかり調べて臨んだほうがよいでしょう。
・最近イラっとしたこと
・最近感動を受けたことば
・他にはどんな業界を受けているか
既卒であれば現職の掘り下げ、新卒でもアルバイトや部活の掘り下げのような質問が多いようです。また、「現職で失敗したことはある?」といった質問や上記のようなイラっとしたことについてなど、感情的にポジティブに感じることよりネガティブに感じることに対しても質問も多い傾向にあるようです。自己分析をする際は自分の売りにできる自己PR部分だけでなく、マイナスのことが起こった時の自分の対処法をしっかり見直すようにしておきましょう。
ロールプレイ
・寒いのでブランケットがほしい
・前に座っている赤ちゃんの泣き声がうるさい
・機長の名前を教えてください
最終面接
・ロールプレイの自分への評価(点数をつけるなら何点?)
・これから路線を増やすならどこがいいか
・現職についての掘り下げ
スターフライヤー選考の最大の特徴がこの最終選考のロールプレイです。現在、国内の航空会社で本格的なロールプレイの試験を取り入れているのはスターフライヤーのみです。このタイプの試験に慣れない方も多いと思いますが、せっかく最終までこれてもそこで雰囲気に呑まれてはこれまでの頑張りが水の泡となります。
ロールプレイはサービスの実践です。基本的にはどれだけお客様に寄り添った対応ができているかを見られます。わからないことはあいまいにしないで確認したり、無理難題を言われた時は、代替え案を提示するなど、サービス業の基本を押さえた対応していればまず問題なく切り抜けられるでしょう。もし余裕があれば、ここへ企業研究を加えた対応ができるとさらによく、例えば飲み物が何があるか聞かれた際にスターフライヤーが提供しているタリーズ―コーヒーなどを紹介できると、好印象となるでしょう。
藤井彩
アイザック エアラインスクール講師
ビジネスマナー講師
接遇研修講師
経歴
日本航空国際線客室乗務員、JALウエイズ客室乗務員
コメント
航空業界は難しいと思われている方が多いですが、決して「特別な」「難しい」業界ではありません。どういう人物像を求めているか…をしっかり自分の中に落とし込み、"コツ"をつかむことで内定は目の前です!一緒に頑張りましょう。
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