日本航空客室乗務員の面接を受けて内定を頂き、10年勤めた期間で採用のお手伝いもさせて頂きました。その経験から、JALの面接・採用試験で失敗しないためOG訪問の重要性についてお伝えいたします。
志望する企業の先輩たちに、可能な限り連絡を取ることをおすすめします。私がJALを選んだ理由も、OG訪問をさせていただいた先輩達が皆「驚くほど気配り上手で優しいけれど、芯は強くてエネルギッシュ」で、先輩達の様になりたいと感じたからです。
連絡を取る際に緊張する気持ちも分かります。しかし、会社で働く生の声はとても面白く、「あっという間」と感じるほど充実した時間となるはずです。その会社で働く5年後、10年後の自分の姿を想像したり、理想像を描いたりするのは楽しいですね。そして、「希望する会社で10年後こうありたい」と具体的に描く事は、面接で投げかけられる数々の質問にスムーズに答えられるカギとなります。
私が話をお伺いした先輩のお一人とは、入社して何度か一緒にフライトをする機会がありました。先輩が先任客室乗務員として指揮をとるフライトで私を近くにアサインしてくださり、一緒にサービスをしました。
「客室乗務員として働く事の楽しさを語ってくださる、キラキラした先輩みたいになりたい」と思い入社した様なもの。その先輩と一緒に仕事ができるなんて感動でしたし、先輩も喜んでくださった事がまた嬉しくて。先輩はその後マネージャー職としてご活躍していらっしゃいましたが、私とすれ違う時は10年前と変わらず気さくに話しかけてくださり、応援し続けてくださいました。
人の縁は自分で動いて創りだせるものです。OG訪問は、単に面接対策ではありません。楽しい職場を自分で創っていく作業です。
私は東京で生活しながら、日本航空のOG訪問をしていたので、比較的たやすく先輩とコンタクトを取ることができました。しかし、JALやANA以外の航空会社を受ける際には、OG訪問をしたくても「自分の周りにはつながりが無い」というケースが殆どですよね。
私自身が実際に通ったアイザック エアラインスクールでは、ほぼすべての航空会社で仕事をする卒業生がいますので、そのネットワークを通じて話を伺う機会を持つことができます。また、採用を間近に控えた航空会社でフライトする卒業生を招いて、企業研究会を頻繁に行っています。
例えば、JAL研究会とANA研究会。講師として参加するだけでもそのカラーの違いに驚かされます。同じ会社の研究会に何度か参加することで、“先輩客室乗務員の方々のカラー”も肌で感じることができますし、会社の話をしに来て下さる方々の中から特に憧れの先輩に出逢うことも出来ますよ!!
有田りな
慶應義塾大学卒業。新卒で日本航空株式会社に入社。客室乗務員として10年勤め、在職中は大学での講演、雑誌やテレビの取材に多数出演し、就職情報雑誌月刊エアステージではJALの特集号で表紙も飾る。 現在アイザック エアラインスクール講師。社団法人日本マナーOJTインストラクター協会マナーOJTインストラクター、接客英会話インストラクター。
“客室乗務員は「自分を磨き、相手を幸せにする」仕事で、目指そうと決めた日から心磨きが始まっています。大学3年生の秋からアイザックに通い、先生方のご指導や励まし合える仲間のおかげで夢を叶えたアイザック卒業生講師です。皆様の期待や不安も共有しながら「夢を叶えるための時間も楽しい!」と感じていただける授業を目指しています。”
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